さっきまで横側30cmだった2人の間隔が、後方1mに広がって、しかも「ムカツク」オーラ満載の足音。彼は、この世に生を受けてたった10年の人間だった事をうっかり忘れちゃって、もう「ぬいぐるみ」とか欲しがるわけが無いという先入観が間違っていたと、ちょっと反省する。
「出口どこかなあ」「あっちだよっ!」
「え、どこどこ?」「あそこに出口って書いてあるだろっ!」
動物園を出て、「大恐竜展」の会場に戻ると、行列は20分待ち程度に短くなっていた。
「あ、D51があるじゃん」「知ってるよ、前も来たもん。あっちがクジラ!」
「クジラ?どこよ」「あれだよ、あんなデカイの見えないのか?」
やっぱなんか冷たい・・・。並んでいる間にチケット用意して、20分待たずに入場。チケット無しの人は買うのに又行列。
「買っといてよかったね」「スイスイ~」
と思ったら、半券切るのに又行列。そこで20分くらい待って、やっと入場。
地図を持ってエスカレーターを下ると、今度は人の山。大きな展示物は遠目からでもよく見えるけど、壁面のガラスケース内とか、説明文とか、たどり着くのに一苦労。子供達は入り口で渡された「クイズ」(ベネッセが個人情報取得の為にやっている)に必死なのだが、内部が暗いので明るい展示物の周りに陣取って動かないから、困ったもの。
「大恐竜展」と言っても、ほとんど化石なので、子供はすぐに飽きる。やっぱりカラフルな図鑑に出ている恐竜が見たいのよね。チビ彼も同様で、クイズが解けると、ろくに見もせず、順路を進み、30分くらいで出口に到達。クイズの景品(100均で売っているような筆記用具)の方が気になるらしい。
「出ちゃったら戻れないけど、もういいの?」「うん、もういいや」
出口の先には「恐竜グッズコーナー」がお約束。
「ここにいるから見てきていいよ」「うん」
しばらく帰って来なかったので、山ほど土産を抱えて来るかと思いきや、手ぶら。
「あれ、何も買わないの?」「・・・・・」
そうか、さっきダメって言っちゃったから、彼なりに遠慮しているんだ。
「じゃ、もう1回一緒に見に行こう」「うん!」
欲しかったのは恐竜のソフビ人形だったらしい。反対側には1万円以上のおもちゃじゃないフィギュアがあったけど、それはそんなに高くない。
「どれにする?」「えーっとね、これ・・・」
名前はわからんが、赤っぽい恐竜に決定。パパには「恐竜の爪」っていうカレー味の柿の種、食べた後に貯金箱になるお菓子と、恐竜の本、ついでに帽子も買った。ま、その辺でやっとこさ機嫌が直ってくれた。(年下に甘いのだなあ)
帰りの電車でも、ずーっと袋から恐竜の顔だけ出して、指を噛ませてみたり、歯の本数を数えたりゴキゲンモード延長。「写真撮ってもいいよ」と言うので、遠慮なく激写させてもらった。ちょうど前に立っていた人の脚を食べている風に写ったので、小声でクスクス笑いながら無事到着。
迎えの車の中でママに「楽しかった?」と聞かれて、「うん!すごーく楽しかったよ」と答えるのを聞いて、ホッとした。またどこか行こうね。
今日のTSV「ポータブルナビゲーションMio Moov500」¥32,889:ナビゲーションより、今みんな欲しいのはETCだろーっ。
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